ケープハイラックス(Rock Hyrax)はイワダヌキ目イワダヌキ科ハイラックス属の1種で、ハイラックス属唯一の現生種である。原始的な特徴をもった有蹄動物である。
生息域はアラビア半島からエジプト、アフリカ中部以南。体長は45〜55cm程度で、ケープハイラックスは1対の長い牙を持ち、切歯と大臼歯はサイに似ている。前足は足裏を地に付けており (plantigrade) 、後ろ足はほぼ、踵を付けずに歩く (semi-digitigrade) 。足裏は長く、柔らかく、汗に似た分泌物が出ている。地面や低い木の草・葉を食べる。
ハイラックスは80匹ぐらいまでの群れを作る。群れはいくつかのグループに分かれており、1グループは1匹のオスが率い、数家族から成る。ハイラックスはほとんどの時間、数匹が群れて、あるいは1匹でひなたぼっこをしていることが多い。これはハイラックスの体温が周囲の気温の影響を受けやすい、つまり恒温動物として未発達であるためとも言われている。
大きさ:8.9×8.9×7.6cm
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