ヒヨケザル(日避猿)はコウモリザルの別名もあり、東南アジアの熱帯地方に生息する。
ヒヨケザルは樹上に生息する、体長約35〜40cm、体重1〜2kgのネコくらいの大きさの動物である。体格は細身で、四肢は比較的長く、前脚と後脚がほぼ同じ長さをしている。頭部は小さく、両目が(ヒトを含むサル類と同様)顔の正面に位置しており、遠近感をとらえる能力に優れている。これらの特徴は、木々の間を滑空するのに適したものである。ヒヨケザルの最大の特徴は、首から手足、そして尾の先端にかけて、飛膜と呼ばれる膜をもつことである。この飛膜を広げることで100m以上(最高記録136m)滑空し、森林の樹から樹へと移動している。ヒヨケザルは臆病な動物であり、夜行性でもあるため、その生態はほとんど知られていない。草食性であり、よく発達した胃をもつため、木の葉を消化することができる。
大きさ:7.0×4.4×4.4cm
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